南西食品 35COFFEE◆販売者:南西食品株式会社
◆名称:コーヒー
◆内容量:185g
◆原材料名:コーヒー、砂糖、全粉乳、カゼインNa、乳化剤
◆100gあたりのカロリー:30kcal

白と黒、文字だけ!

何年も缶コーヒーレビューを書いていますが、ここまで衝撃的な缶のデザインはなかなかないです。格安自販機で発見した時は小躍りしてしまいました。

南西食品は沖縄県名護市にあるメーカーです。沖縄県産ブランド「35COFFEE」豆を、沖縄の風化したサンゴを200度まで温めてコーヒーの生豆を焙煎した、とのこと。
なので「35」であり、「sango roast」なんですね。

強烈にシンプルなデザイン、初めてのメーカー、初めての35コーヒーに飲む前から期待が高まります。
それでは飲んでみた感想は以下から。 
 
「大手メーカーではない」「格安自販機で売っている」この条件に当てはまる場合、薄くて甘いだけのチープ缶コーヒーの遭遇率が飛躍的にあがるのですが、結論からいうと全くチープ缶コーヒーではございません。

飲んだ瞬間の第一印象は何の変哲もない普通のブレンド缶コーヒー。味に何かインパクトがあるわけでもありません。しかしながら飲み進めていくと、これが非常によくできた商品であることが分かってきます。

砂糖の甘さは控えめで、牛乳も使ってないためミルク感も少なく全体的にはあっさりとしています。その分、コーヒーの苦味やキレがしっかり伝わってきます。ここがポイントです。

ミルク感と甘さが控えめの場合、コーヒー感も控えめだとただの水っぽい薄いコーヒーになってしまいます。しかしながら、まずしっかりしたコーヒーの味わいがあり、ミルク感と砂糖の甘さはあくまでも全体のバランスを整えるサポートに徹しています。

コーヒーそのものの味はキレのあるコクと苦みが引き立てられています。とはいえ苦いコーヒーという印象ではありません。酸味は少なく、後味に渋みやエグみもなく、非常にすっきりした苦味が個人的に好みです。
これが「35COFFEE」豆と35(サンゴ)焙煎の特徴なのでしょうか??

缶のデザインはインパクトがありましたが、中身の味わいは奇をてらったものではなく、大手メーカーの商品とはまた違った方向性の美味しさで、地域型メーカーでは「龍泉洞珈琲」や「奥入瀬珈琲」に次いで好印象。

しかも、こちらの『35COFFEE』は売上の一部を沖縄県内の珊瑚再生活動に活用しているとのこと。格安自販機なので100円程度で入手できますし、美味しいし、飲んでエコなら言うことなしですね。

ただ、残念なのが東京では発見するのが極めて困難というところでしょうか(^^;
沖縄では簡単に入手できるポピュラーな存在なのでしょうか?