12月21日に発売された陰陽座の10thアルバム『鬼子母神(きしぼじん)』を購入しました。

この『鬼子母神』というアルバムですが、原作脚本が存在するトータルコンセプトアルバムというものだそうです。

なにかの原作を元にしたものではなく、陰陽座の瞬火さんが書き下ろしたものです。


【陰陽座】10thアルバム『鬼子母神』を買ってきた


それでは、アルバム『鬼子母神』の感想は以下から。

今までは店舗特典目当てでタワレコで買ってたのですが、転売できるほどメジャーではないし(^^;、結局最後は開かずのダンボールに入ってしまうので、最近はAmazonや楽天等のネット通販で購入するようになっています。前日~当日にポストに届くので平日店舗に寄れなくても問題ありません。送料無料でポイントも付くので結果的に安価に入手できます。

さて、冒頭にも書いたように、「鬼子母神伝説」をベースに陰陽座のリーダー瞬火が書き下ろしたオリジナルの原作『絶界の鬼子母神』を元に制作されたアルバムとのことです。

そして面白いのがその原作がアルバムより前に発売されていて読むことができます。


陰陽座「鬼子母神」原作脚本「絶界の鬼子母神」

『絶界の鬼子母神』


会報紙のおまけのようなものではなく、見た目もしっかりした装丁で「本」になっていて驚きました。

中身は小説ではなく舞台台本のような構成。しかしながら物語の全貌を理解するには十分でした。文字量にすると多くないので数時間で読めてしまいます。

結論から言うと、先に原作脚本を読んでアルバムを聞いた方がよいと思います。

もともと陰陽座は歌詞が難解なので曲を聞いただけで歌詞の内容やストーリーを理解することは困難ですが、逆に脚本を先に読むことで、楽曲に出てくる単語が物語の誰のどのシーンを描いているのか捉えやすく理解しやすかったです。毎回、ガイド本があってほしいくらい(^^;

アルバム曲を聞いた感想としては、『ART OF LIFE(X JAPAN)』が1曲約30分でストーリーを織りなす長編作なら、『鬼子母神』は12曲全部通して1曲みたいな感じです。

原作の影響から全体的には陰なイメージが強い構成です。曲単体は単体で完結し、疾走感のある曲や、バラード系、ライブなら扇子を振って飛び跳ねるであろう明るい曲もあるのですが、原作が怒や哀みが中心となった陰・陽でいう陰な内容なので、どうもそういう風に聞けないんですよね。もっとも私は陰の世界観が好きなので大満足ですが。

村人の歌のコーラスは明るいんだけど陰鬱な、なんか犬神サーカス団の曲のコーラスを彷彿とさせるような(^^;

また単曲が織りなって大きな物語を紡ぐそのコンセプトからアルバムの代表曲や、シングル曲のようなものが存在しません。有線等で流れても単体で推せる曲もないですし、往年の陰陽座ファンは大満足でも、新規ファンを獲得・認知させるのは難しそうですね。

でも、電車広告が出ているという噂が!?
電車広告って一般向け認知媒体なのに(^^;

さて、ドラムの斗羅(河塚篤史氏)が離脱してから初のアルバムということで、ドラムは土橋誠さんという方です。2012年春から始まるこの『鬼子母神』を引っさげた初の全国ホールツアーのサポートドラムも土橋さんが担当されるとのことです。

ピアノ&キーボードはライブでもお馴染みの阿部雅宏さん。

陰陽座のホール公演は中野サンプラザ以来ですね。
ホールツアーは可能なかぎり回る予定です。

陰陽座はスルメ系なので、最初はピンとこなかった曲も聞いてるうちに味がでてきたり、ライブの演奏を聞くとまた印象が変わったりします。

この『鬼子母神』の世界観をライブで体感できることを今から楽しみです。


ということで、これからCDを買われる方は原作脚本も合わせて購入されることを強くオススメします。





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