“缶コーヒー”と“店コーヒー”と“家コーヒー”の魅力は全く別モノです。

缶コーヒー好きを公言すると、

「缶コーヒーよりちゃんと淹れたコーヒーの方が全然おいしいよ」
「缶コーヒーは甘いから嫌い」
「コーヒーの味がしない」

などと言われたりします。
実はその通りだと思っています。

私もタリーズやスタバなど店コーヒー大好きですし、自宅ではコーヒー豆を買って来てペーパーフィルタで淹れた家コーヒーをよく飲んでいます。コンビニコーヒーや、マックカフェのコーヒーは「缶コーヒーの価格以下でこんなに美味しいコーヒーが飲めるのか?」と感動するくらいコストパフォーマンスが高いです。

そして、普段からこれらのコーヒーは砂糖・ミルク無し(無糖ブラック)で飲みます。

それではなぜ、甘くてミルクが入っている缶コーヒーを飲むのか?

それは、缶コーヒーはコーヒーではなく、缶コーヒーという飲み物だからです。

缶コーヒーは「コーヒー感」「ミルク感」「砂糖の甘さ」の三要素の組み合わせとバランスで個性を彩る飲み物です。

そこに挽きたて・淹れたてのコーヒーを擬似的に表現するために香料だったり、保存性がある缶飲料という形態ゆえに必要な様々な添加物が加わり、複雑かつ、時には珍妙(?)な缶コーヒーの独特の味わいが形成されていきます。

カロリーを気にする人の為に、味を犠牲にしても砂糖の代わりに人工甘味料を入れたりするのはまさに清涼飲料水ならではの発想ですね。

また、個々の味わいが多彩なだけでなく、発売されている数そのものも豊富です。
缶コーヒーは各メーカー・ブランドから毎年多くの新作が出ては消えていくので、中にはビックリするほど美味しいものもあれば、投げ捨てたくなるほど不味いものが出てきたりもします。

さらに特定の地域でしか手に入らない商品だったり、海外の缶コーヒーだったり・・・

一言に缶コーヒーといっても掘り下げると数えきれないくらいの商品(味)が存在します。
その独特の個性と世界観ゆえに、もはや缶コーヒーとコーヒーを比較して、どちらが美味しいかの議論は無意味です。

中毒系で有名なラーメン、「ラーメン二郎」の名言 「二郎はラーメンではなくラーメン二郎という食べ物」と、まさに同じ感覚です。

ぜひ「缶コーヒーという飲み物」という視点で何種類かの缶コーヒーを飲み比べてみてください。
その様々な個性や味わいの違いに面白い発見があるかもしれません。

とはいえ、不味い缶コーヒーは勘弁してという方は、当ブログの最新缶コーヒーレビューを参考にしてくださいね。

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